自分でキーボードを設計するための第一歩

私がキーボード沼に浸かってから約一年半経った先日、ついに自分で基板を設計して試作をしました。界隈の方々からすると沈む速度がゆっくりな私が、基板設計への一歩を踏み出したときに、役に立ったと思うものを紹介していこうと思います。

基板を設計する流れをつかむのに役に立ったもの

これは、foostanさん著の「自作キーボード設計入門」に大変お世話になりました。キーボードをデザインするところから始まり、基板の設計・発注・組み立てまで、ツールの具体的な使い方まで分かりやすく書かれています。

基板を設計するためのソフトウェア

KiCad

基板を作成するためのCADで、論理回路の作成から基板上の配線、製造業者に渡すファイルの作成までこなせるソフトウェアです。「自作キーボード設計入門」を読めば必要な操作は分かると思います。オンラインショップで基盤が品切れになっているけど、入荷するまで待てないといった時に、githubで公開されている基盤データからKiCadを使って製造用ファイルを作成し、業者に発注するという使い方をしたことがある方もいるでしょう。

Inkscape

ドロー系のグラフィックツールで、アクリルプレートの設計をする際に使用します。これも、業者に発注する際のファイル作成までできます。「自作キーボード設計入門」では、別のグラフィックツールが紹介されていますが、私はこちらの方が手に馴染みました。3Dプリンタでのケース製造もやってみたいですねぇ。

組み立てる時に使用するツール

はんだシュッ太郎NEO

何回も試作をする場合、もうこの基板は使わないかな…と思った時に、ダイオードやPCBソケットを次の基板に流用できた方がお財布にも優しいかと思います。はんだ付けした部品をとりはずす時、はんだ吸い取り器や吸い取り線を使うよりも労力が少なく、おすすめです。

スプリングピンヘッダ

これも何回も試作をする場合におすすめ(というか無いとやってられない)です。Pro Micro側だけはんだづけすればよいため、PCBからPro Microをはがす手間がまるっと省けます。遊舎工房さんから購入できます。

 

下の画像は、初めて設計したキーボードの基板です。Advent Calenderでの記事公開に間に合わせたかったのですが、時間が足りませんでした。

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それでは、良いEnd Gameを!

 

この記事は、Nyquist (Kailh Speed Copper)で書きました。